万葉歌碑巡り〜うねめ伝説〜
Part1安積山in郡山市日和田町
「山の井清水由来」という説明板が立っている。
『いにしえよりあさか沼に向かいて立つこの山を安積山(あさかやま)と称し、また、その山すそより湧き出る一条を山の井の清水と呼ぶ。 日和田の人々昔をしのび、この清水の保全を計る』とある。
芭蕉と曽良が安積山と山の井清水(そして花かつみ)
を探し求めて訪れた場所
入り口には俳句のための展示ケースが設置されています。覗いて見ると、奥の細道の中で 『安積沼の花かつみを探し求めこの地を訪ねて320年が経過しました。』と記されています。
山ノ井清水は日和田の安積山公園と片平の山ノ井公園の2つある。
「安積山 影さへ見ゆる 山の井の 浅き心を わが思はなくに」
と刻まれた采女の歌碑。
訳:安積山の影が映って見える山の井のように、浅い心で君にお仕えしているのではありません
(万葉集 巻16-3807)福島県の文学碑より
「等窮が宅を出て五里計 桧皮の宿を離れてあさか山有 路より近し 此あたり沼多しか津み刈比もやゝ近うなれば いづれの草を花か津みとは 云ぞと人々に尋侍れども更知人なし沼を尋 人にとひ か津みゝと尋ありきて日は山の端にかゝりぬ」と刻まれた奥の細道の石碑がある(福島の山々より)
(万葉集 巻16-3807)福島県の文学碑より
安積山公園内( 郡山市 日和田町 )
公園内の遊歩道には「芭蕉の小径」と記され頂上には休憩が出来る東屋で立派な松の木を眺める事が出来ます。トイレ隣には子供用の遊具。頂上から下ると野球場・遊具があるので家族連れや散歩コースとし楽しめます。
山の井の清水
山裾より湧き出る水があり、山ノ井の清水と呼ばれていた。
場所:郡山市日和田町安積山
奈良の都から葛城王が、安積の里を視察した。懸命にもてなしましたが、気嫌が悪いので美人の春姫を召し出した。
春姫は心から王をもてなし、王の前に杯を捧げこの歌を献じました。
王は春姫を気に入り采女として召し出すよう命じた。
都で月見の宴が開かれたとき、なつかしい里への思いがつのり、春姫は宴席を離れ、柳の木に衣を着せかけ池に身を投げたように見せかけて、
一路安積の里をめざして逃げ帰りましたが、都からの後難を恐れた里人の冷やかなまなざしと困惑した顔に、生きる望みを失い、山の井の清水に身を投げこの世を果てた。
「安積山 影さへ見ゆる 山の井の 浅き心を わが思はなくに」と刻まれた采女の歌碑
公園内の遊歩道には「芭蕉の小径」と記され頂上には休憩が出来る東屋で立派な松の木を眺める事が出来ます。トイレ隣には子供用の遊具。頂上から下ると野球場・遊具があるので家族連れや散歩コースとし楽しめます。